ここ5年ほどは、プチプラのカジュアル服の全盛期だ。
インスタグラムやFacebookを覗いてみると、「プチプラなのに素敵なコーデ」「プチプラだけどこんなにお洒落」と披露しているファッションコーディネートをよく見かける。
とはいえ、40代をこえた女性のこんな本音を聞いたことはないだろうか?
「年齢が上がってきたし、もっと上質な高い服を着た方が良いのかな?安い洋服を着ている自分は何となく中身まで安っぽくに見える気がしてきた。
でも、高い服ばかり買っていられないんだよね...。」
本記事では、安くて品質のいい洋服が買えるようになる方法を解説しようと思う。あなたも1年後には、値段に関わらず、良いものかどうかがひと目見ただけで分かる買い物の達人になっているはずだ。
イメージコンサルタント7年目で、「百貨店の婦人服売り場が庭」の私が実際やってきたことなので、信憑性もあるはず。
安い服は恥ずかしい?良い服を見抜く目を養う方法
結論から言うと、次の2ステップだ。
②品質の良い服を見抜ける目が養われてから、プチプラの安い服を手に取ってみる。
この2ステップを踏むことで、安い服でも安く見えない良いものを選ぶことが出来る。
高くて質の良い服を、1年間着てみる
とりあえず、高くて質の良い服を、1年間着てみること。これに尽きる。
理由は簡単で、質の良い服を四季を通して着ることで、季節ごとの良い悪いの判断ができるようになるのだ。質の良い服の良さを知らずに、値段の高さを批判するなかれ。
人によって洋服を見る目のレベルが違っている、しかも40代あたりから大きく違ってくるということだ。
レベルが高い人は、高いものには高いなりの理由がある、ということを知っている。悲しいかな、安い服ばかりを買っていると、そのことに永遠に気づけないのだ。
結論として、見る目のレベルを上げるには、高くて質の良い服を、1年間四季を通して着てみることが、一番の近道である。
1年で質の良い服を見抜けるようになるために、意識すること
1年間、四季を通して質の良い服を着ると決めたなら、ぜひ下記のような事柄に注意を向けてほしい。例を1つ挙げてみよう。
秋ならブーツはどうだろう。洋服ではないが、靴に関しても同じことが当てはまる。同じショートブーツでも、安いものは履く回数が増えるにつれ歩いた時に変な音がしたりする。ギシッとなったり、金属音がしたり。
周りに聞こえはしないだろうが、イヤでも自分の耳には入ってくるので、私にはストレスで仕方がない。
修理に出したくても、プロから見たら安い靴だとすぐに分かるので出しにくかったりするし、まあ安かったからいいかと、1年だけ履いて捨ててしまうのが関の山だ。
冬のコートは言い出したらキリがない。同じカシミヤと表記されているものでも、値段の差によって肌触りがえらく違う。
洗濯タグに書かれている素材表示を見るのは大事だけれど、それはもはや当たり前のことで、その中でも良いものを見抜く目は、1年を通して良いものを着ることで鍛えられるのだ。
ちなみに私の場合は、品質の良い高い服を多く持つために、安い服を買うことを一切やめた。今はどこへ行くにも品質の良い服で出かけるようにしている。
近所のスーパーだからと安い普段着で行くとなると、その普段着用の安い服を買わないといけない。その方がよっぽど不経済で節約にもならないのはお分かりだろう。
良い服を見抜く目が養われたら、プチプラの安い服を手に取ってみる
品質の良い服を見抜ける目が養われてから、プチプラの安い服を手に取ってみる。このことについて考えてみよう。
良い服を見抜ける目が養われたなら、今度は逆にプチプラの安い服を手に取ってみてほしい。高いものと安いものの違いがハッキリと分かるようになっている自分に、驚くのではないだろうか。
これは、1年かけて洋服を見る目のレベルを上げてきたからに他ならない。
こうなって初めて、安さ自慢が生きてくる。
要は、高ければ良いという訳ではなく、「安くても安く見えなければいい」というだけの話なのだ。
プチプラのお店に行った時のコツを、ひとつお話しておこう。
いくら見る目が養われたとは言っても、安くていい服がその店に必ずあるとは限らない。ない時はいさぎよく諦めることだ。あなたの判断は正しい。
これで無駄な買い物がなくなるのだから、良いことづくめである。自分の見る目に自信をもってほしい。
さて、ここでキリよく終わりにしても良かったのだが、それじゃ物足りない、実践しにくいという読者のために、過去の私の実体験をお話しておこう。
安い服しか持っていなかった、私の恥ずかしい実体験
実は私は30代後半までプチプラの服しか持っていなかった。ちょうど子育て中というのもあったし、この時はこれでちょうど良かったのだ。
だが、子どもが中学受験をすると決まったときに、困ったことが起きた。
中学受験をする家庭の、母にふさわしい格好とは
中学受験のために通った塾は大阪の都心にあったのだが、電車に乗って大阪の街へ行くためのいわゆるお出かけ着が、ひとつも無かったのだ。
なぜなら、子育て中は電車に乗ることさえほとんどない生活だったので、子どもと公園に行く服さえあれば事足りていたからである。
とはいえ、最初はいつもの安い普段着で電車に乗ることを、恥ずかしいとさえ思わなかった。その頃の私には、そういう感覚が欠如していたのだ。習慣とは恐ろしい。
だが、塾のお迎えに初めて行った時、事態は急変した。同じ塾に通うほかの保護者の服装が、明らかに私とは違ったからだ。
片や、パーカーにジーパンでペタンコ靴の私。一方でジャケットにスカートでロングブーツの保護者たち。
そこには大きな隔たりがあった。
親の服装によって子どもの成績が変わる訳では決してない。そのことは百も承知だが、40代をむかえようとしていた私にとって、この事件は今でも忘れることのできない大きな衝撃を私に与えた。
安い服が似合わなくなった理由
自宅に帰り、そそくさと姿見の鏡の前に立つ。明らかに、プチプラのカジュアル服が似合わなくなっている。
カジュアルだからダメなのだろうかと思い、唯一持っていたブラウスとスカートも引っ張り出してきた。どちらももちろんプチプラだ。
だが、カジュアルでさえなければOKだろう?という私の淡い期待は、一瞬で吹き飛んだ。
もはやそれは、裸を隠すため、かつ暑さ寒さをしのぐための服でしかなく、この服を着ていることで誰にどう見られるかといった他人目線は一切入っていないことに気づいた。
40代という年齢もあるのだろう。
私より年下でこれから40代に入るという読者に断言したい。「年齢が上がると安い服が似合わなくなる。」という意識は、頭に入れていて損はない。
「高い服なんて、買うお金がない。」という人へ
そうは言ってもこんな反論が出てくるかもしれない。
高い洋服を買いたいけどお金がない場合は、買う枚数を減らせば良いだけだ。今まで3枚買っていたところを1枚に。5枚買っていたなら2枚に。
私の場合は、高い服を買うために、安い服を買うことを一切やめた。吟味に吟味を重ねて、「究極に欲しい!と思える服」しか、買わないことにしたのだ。
もちろんセールや値段の安さだけで買うこともまったく無くなった。
結果として、クローゼットにはお気に入りの質の良い洋服ばかりが並ぶことになった。
とりあえず、1年間だけいい服を買うことに専念してみてほしい。洋服を見る目のレベルを上げるには、それが一番だ。
洋服の見る目のレベルが上がったら、高い服と安い服を組み合わせることも簡単だ。
安い服は、恥ずかしい?その正解とは
安い服は恥ずかしい?その答えは人によって違うだろう。正解も間違いもない。
だが共通して言えるのは、安い服が恥ずかしいのではなく、「安い服が安っぽく見えるのが恥ずかしい。」ということだ。
要は、安くても安く見えなければ良い。私はそう思う。
安くても安く見えない服を見抜く「レベルの高い目」は、誰でもいつからでも養うことができる。繰り返すが、次の2ステップが重要だ。
②良い服を見抜ける目が養われてから、プチプラの安い服を手に取ってみる。
良い服を着ているという自信は、自分の心に影響を与える
良い服を見抜ける目が養われると、何がいいのだろうか。
第一に、安くても安く見えない良い服は、高い服と合わせても見劣りしない。安物買いの銭失いという言葉があるが、まさしくそれを無くすことが出来る。
安くてもいい服を買うことで、結果的に節約になるからだ。
また、安くても品質良く見せるために、自分に似合う洋服を知るのは必須だ。
具体的には、自分の骨格タイプとパーソナルカラー診断のタイプを知ることだ。
自分の骨格タイプやパーソナルカラーに合わない服を着ていると、高い服が逆に安っぽく見えてしまうこともあるからだ。
せっかくの高い服をムダにしないために、こちらで骨格診断とパーソナルカラー診断を、無料でしておこう。
良い服を着ているという自信はかなり自分の心に影響を与える。
高級ホテルでの食事や同窓会へも堂々と行けるし、そこで昔の恋人に会っても恥ずかしくない。
自分に似合う服を知り、この2ステップを実践することで、ぜひ見た目と心のバージョンアップをはかってほしい。
\ 楽天ROOMやってます /
▲骨格タイプ別ファッション紹介中▲