美容院でセレブが読むような雑誌をパラパラ見ていると、だいたいどこにも高級リゾートホテル星野リゾートの広告が入っている。
素敵なホテルだなあ。一度はこんな洗練された高級ホテルに泊まってみたいなあ。そう考える人も多いだろう。
とはいえ、そんなゴージャスな旅行は数えるほど。
それよりも、一泊ぐらいの手軽な旅行にピッタリの快適なホテル、どこかに無いかなあ。そんなにゴージャスじゃ無くて、もっと気軽な感じで良いんだけど。でもホテルって、泊まってみるまで、良いか悪いか分かりにくいんだよね。
本記事では、手軽な一泊旅行にピッタリのホテルをご紹介しよう。
先日行った和歌山旅行では、私達夫婦はわざわざこのホテルを探して予約を取ったぐらいだ。
それぐらい気に入ってるホテルである。
ホテルドーミーインが、コスパ重視のお手軽旅行に向いている理由
先に結論から言ってしまうと、そのホテルとは「ドーミーイン」だ。
ドーミーインは、日本全国に展開するビジネスホテルチェーンである。
いったい私は、ドーミーインの何がそんなに気に入っているのだろう?
答えは、「ちょうどいい」だ。
ドーミーインに泊まると、あなたも「ちょうどいい」を体験する。
要らないものが付いていない。欲しいものが付いている。
ドーミーインの「ちょうどいい」とは、要らないものが付いていない、欲しいものが付いている、これに尽きる。
なぜなら人は、求めてもいない過剰なサービスをされても嬉しくない。
だが逆に、自分でも気づいていなかった心の奥の欲求が満たされた時、「そんな嬉しいことしてくれるなんて!」と幸せを感じるからだ。
例えば、仕事帰りに同僚から、10000円のディナー今からご馳走するよと言われても、別日にしてよと思うだろう。
でも同じく仕事帰りに「お疲れさま!」の言葉とともに、チョコレート1粒もらっただけで、やけに嬉しくならないだろうか。
ドーミーインの「ちょうどいい」は、要らないものが付いていない、欲しいものがついている。
だから、一泊程度のお手軽旅行にピッタリなのだ。
それでは、ドーミーインのいったい何が、そんなにちょうどいいのか、詳しく見ていこう。
ドーミーインの「ちょうどいい」を具体的にあげてみる
予め書いておくが、この「ちょうどいい」の具体例は全国のドーミーインで多数取り入れられてはいるが、全ての客室でそうという訳ではないので、ご承知おきを。
項目がたくさんあるので、場所ごとに分けて表にしてみた。
ロビー | チェックイン時に、おしぼりを出してくれる。 |
ロビー | コーヒーメーカーが置いてあり、セルフで自由に飲むことができる。 |
ロビー | パソコンコーナーがあるので、旅行にスマホしか持参していない人でも、パソコンを使える。 |
レストラン | 夜の9時半から11時の小腹が空いた頃に、夜鳴きそば(あっさり醤油ラーメン)が無料でふるまわれる。 |
大浴場 | 女性用の大浴場の入り口は、パスワードでロックが解除されるようになっており、部外者が入れないので安心。 |
大浴場 | テレビが付いている。先日は八千草薫の追悼番組をやっていて、女性陣がテレビ前に集まっていた。 |
大浴場 | 洗い場と洗い場の間には背の高い間仕切りがあり、半個室になっている。子連れの方や、自分の流すシャワーが他人の方へ流れるのを気にする方にも安心。 |
大浴場横 | ランドリーコーナーがあるので、長期宿泊者にも便利。 |
大浴場横 | 自販機にビニール袋が備え付けられており、飲み物を家族分買っても袋に入れられるので、部屋に持ち帰りやすい。 |
客室 | 浴槽が無く、シャワールームとトイレが別になっている。私自身は客室の浴槽に入る習慣が無いので、まったく困らなかったどころか、トイレが別なので嬉しい。 |
客室 | 浴衣がなく、普通のパジャマが置いてある。私は浴衣ははだけるから嫌いで、いつもパジャマを持参していたので助かる。 |
客室 | 鏡が3ヶ所(玄関入ってすぐ、洗面上部、ドレッサー)もあり、メイクをするのも座って楽にできた。 |
客室 | ドライヤーがシャープのプラズマクラスターだからか、音が静かで髪がバサバサにならなかった。いつもドライヤーを持参していたので助かる。 |
客室 | お風呂へ行くためのランドリーバッグが用意されていた。これ意外と忘れがち。ビニール袋の予備がなくて困ったことも。 |
客室 | 手洗いはトイレの外にあり、キッチンシンクのように広めなので、使いやすい。 |
客室 | 水回りコーナーとベッドルームの間に引き戸があるので、シャワーの際は引き戸を閉めて、服を脱ぎ着することができる。年頃の子どもがいても大丈夫。 |
1つ1つはほんの小さな気遣いなのだが、これだけの量になると、心が満たされる。
「ドーミーイン、分かってるよねー!」と感動するのだ。
今回は夕食も朝食も外で食べたので、ホテルには素泊まりだったのだが、料金は2人で12000円。1人6000円の計算だ。
もちろん、繁忙期や地域によっても価格は変わってくる。だが、それにしてもコスパ良いなあと思うほかない。
これまでに宿泊したドーミーイン
私はこれまでに、2回ドーミーインに宿泊している。
1度目は島根県にある「天然温泉 八雲の湯 ドーミーイン出雲」
2度目は和歌山県にある「天然温泉 紀州の湯 ドーミーインPREMIUM和歌山」
和歌山の方はPREMIUMと付いているので特別なのかと思うが、さほど違いは感じなかった。どちらも素晴らしい。
ちなみに、日帰り入浴が出来る施設や、小さいタトゥーならタトゥーカバーシールを使用した上で入浴できる施設もあるそうだ。
必要な場合は直接宿泊するホテルに問い合わせてほしい。
ドーミーインのポリシーは、「我が家に近いホテル」
もともとドーミーインは、学生寮・社員寮・保養施設などを経営している会社が始めた、チェーン展開しているビジネスホテルである。
私はドーミーインを「ちょうどいい」ということでお勧めしたが、ちょうどいいと感じる理由はそのポリシーにあった。
ドーミーインは、「住むホテル」または「我が家に近いホテル」をポリシーとしているホテルなのだ。
なので、あなたが安心して眠れるように浴衣の代わりにパジャマだし、家にいる時のようにいつでもコーヒーを飲めるし、小腹が空いたころに「夜鳴きそば(あっさり醤油ラーメン)」が出て来たりするのだ。
もしかすると、こんな反論が出るかもしれない。
「旅行って非日常だから面白いんじゃないの?」
確かにそうだな。いつもとは違う場所に行って、やったことのない経験をして、思いっきり笑顔になって。
でも、だからこそ、日が暮れてそろそろ疲れたし、ホテルに行こうかなと思った時に、我が家に近いホテルがそこにあると、ホッとするのかもしれない。
もしあなたが、一泊ぐらいの手軽な旅行をするなら、そう言えば「ちょうどいい」ホテルがあったなと思い出してほしい。
友達に教えたくなるほどの、心地いいホテルだから。
あなたの旅先にも、あるかもね。全国のドーミーイン。