一般的に、高い服と安い服を組み合わせて着るといい、という話をよく聞く。
でも、高い服と安い服を組み合わせれば良いんだと思って、
ユニク○のトップスに、G○のコート、スカートだけはちょっと高めのジョゼ○にしたんだけど、なんか変なんですよね...。
この考え方って、合ってるのかしら?
この考え方は確かに合っている。とはいえ、誰にでも万能とは言い切れない。
本記事では、1つのポイントを押さえるだけで、高い服と安い服をうまく使いこなせる方法を書きたいと思う。
7年間、ファッションコンサルをしてきた私が、説明しよう。
高い服と安い服の組み合わせ。その比率は、年齢によって変えよう
結論から言うと、年齢が上がるごとに、コーデの中の高い服の比率を上げるといい。
こうすることで、どんな年代の人でも体型に合った素敵なコーデが出来るからだ。
年齢による体型の変化
なぜ年齢が上がるごとに、高い服の比率を上げるといいのか。
ご存知のように、人は年齢が上がるごとに体型が崩れやすい。
太ったり、お尻やお腹が出たり、胸が垂れたり、お尻が垂れたり、私も思い当たることがたくさんある。
それをうまい具合に隠してくれるのが、高い服なのだ。
高い服を着るメリット
このように、高い服を着ることは、体型を隠してスタイルを良く見せてくれるというメリットがある。
つまり、年齢が上がるに連れて体型が崩れてきたと自覚のある人ほど、高い服の割合を増やしてスタイルをカバーすると良いのだ。
では、年齢を重ねてもなお、スタイルの良さをキープしている人についてはどうだろう。スタイルが良いのだから、安い服の比率が高くても大丈夫だろうか。
残念ながら、年を重ねて変わってくるのは、スタイルだけではない。
肌のハリ、顔や手のシワ、クスミ、髪の艶など、全てにおいて若い頃とまったく同じなら良いのだろうけども、そんな人はこれまで見たことがない。
やはり人は年齢を重ねると、若い頃とはちがう。それが逆に、風格とも呼ばれるものだ。
風格がある大人には、やはり風格のある高い服の方が似合うのは、当然と言えば当然なのである。
具体的な年齢と、高い服と安い服の価格差
ではいったい、何歳でどれぐらいの価格帯の洋服を着ればいいのだろう。
あくまで私個人を振り返った場合、年齢による高い服と安い服の価格帯は、だいたい下の通りになる。
トップス | ボトム | ワンピース | コート | |
20代~(OL+結婚+子育て期) | 2千円~5千円 | 3千円~1万円 | 5千円~2万円 | 1万5千円~3万円 |
30代~(子育て期) | 2千円~3千円 | 3千円~5千円 | ー | 1万5千円~5万円 |
40代~(起業)現在 | 8千円~3万円 | 8千円~3万円 | 1万5千円~4万円 | 5万円~15万円 |
(※30代は子育て期で、高い服はほぼ買っていない)
こう見ると、40代になってから買う服の最安価格が、若い時に比べてかなり上がっている。
若い時は2千円のトップスも着ていたが、40代からは最安価格が8千円だ。
それは自分でも、2千円の服では体型を隠せないし、風格の出てきた?体型や見た目と合わないと実感したからだ。
ちなみに私は現在47歳で、いわゆる大手企業の会社員の妻であり、自分自身の収入もある。
大学生の2人の子どもは、国立大学なので授業料は比較的安い。とはいえ、2人共に一人暮らしなので、生活費も教育費もまだまだかかる。
そんな環境で自分の洋服代に、半年で10万円ほどを使っている。参考になるだろうか。
半年で10万円が多いか少ないかは人によるが、基本的には質のいい服を数少なく買うようにしている。
年代別で見た、高い服安い服の比率
年代によって、高い服と安い服の組み合わせの比率を変えるなら、以下がおすすめだ。
・20代なら、高い服3割、安い服7割
・30代なら、高い服5割、安い服5割
・40代なら、高い服7割、安い服3割
・50代60代以降なら、高い服8割、安い服2割
現在、私が47歳。この年齢を基準にすると、高い服5割、安い服5割では、少々見た目に安っぽさが際立ってきたように思う。
やはり高い服7割、安い服3割でちょうど良い感じだ。
もちろん体型や感覚に個人差はあるが、これまで見てきた20代~70代の生徒さんを見ていると、だいたいこれぐらいが妥当なところだろう。
安さがバレる服、バレない服
上に挙げたアイテムの中で、安さがバレにくいアイテムと、バレてしまうアイテムがある。
安さがバレにくいアイテムは、トップス。
安さがバレやすいアイテムは、コート。
つまり、節約するならトップス。お金をかけるならコートが良い。
トップスはデザインも豊富で、安い価格でもボタンまで凝っていたりする。
触ってみるとチープさは分かったりするのだが、見ているだけなら分からないものも多い。
特にドレッシーなポリエステル素材のものは、シルク風なものも多く、きちんとアイロンをかければ安さが分かりにくい。
それに対してウールやカシミヤなどのコートは、安さが見た目に分かりやすい。
フードの裏地がペラペラだったり、裾のベント部分がクタッとしていると、すぐに安さが分かってしまう。
なので、節約するならトップス。お金をかけるならコートだ。
高い服と安い服を組み合わせる時、年齢以外の要素を考える
ここまでは、年齢が上がるごとに高い服、つまり質のいい服の比率を上げるといいと書いてきた。
では、高い服と安い服の組み合わせの比率を決める、年齢以外の要素はあるだろうか。実は、1つだけある。
それは、「自分をどう見せたいか」だ。
この章では、幸せのために見た目を利用する、という考え方をご紹介する。
何を隠そう、私はメイクとファッションで、自分の見た目を最大限に利用している。
仕事をする上での、自分の見せ方
まずは、仕事をする上で自分をどう見せたいか。
例えば、自分を含め私の周りには女性起業家が多い。
当然、人と接することが多いので、第一印象を左右する見た目は、最重要事項になってくる。
とはいえ、勘違いしてはいけないのは、いくら見た目が大事だと言っても、可愛い見た目にしないこと。
可愛い見た目=仕事に繋がる、という訳では無いからだ。
仕事では、まずは信頼されるのが一番大切だが、信頼されるためには、可愛いよりも美人に持っていく方が得策なのだ。
なぜなら、可愛いのは幼く、子どもっぽく見えるから。ビジネスとは相反する。
それよりも、大人っぽい美人を「作った」方が、はるかに信頼感が出る。
特に、年上のお客様が相手の仕事ではなおさらだ。
あなたも、年下のフワフワした可愛い女性、大企業などの肩書きもない女性から、何万円もする商品を買うのは不安にならないだろうか。私なら不安になるだろう。
その時にあなたをバックアップしてくれるのが、大人っぽい信頼できる見た目。それを作るのが、高い服という訳だ。
なので私は、ファッションコーデにおいて年齢の割には高い服の比率を多くしている。
高い服9割、安い服1割ぐらいだろうか。
それが、年上の方の信頼を得ることにも繋がると、知っているからだ。
プライベートでの、自分の見せ方
続いて、プライベートで自分をどう見せたいか。
私が1つだけ思うことは、夫が人に紹介したくなるような妻であること。
男性で40代といったらまさに昇進が決まったり、個人で仕事をしている人でもステップアップする年齢だ。
そんな男友達からたまに聞くのが、奥さんに対する悩みだったりする。
自分はこの10年、仕事をすることで中身も成長してきたし、それなりの役職にもついた。
もちろん、中身に相応しい見た目になるよう努力もしている。いつ誰に会っても恥ずかしくないように。
けれど妻は、良い意味でも悪い意味でも10年前と変わらない。もっと自分にお金をかけたら良いのに、もったいないからと安い服ばかり着ている。
僕の職場にはオシャレな女性も多いし、これじゃあ、友達や仕事仲間に紹介しにくいんだよね。
こんな話を、男性数人から聞いたことがある。
女性からしたら、「勝手に変わったのはそっちでしょ?!」と言いたくならないでもない。
とはいえ、人は経験とともに変わっていく生き物だと私は思っている。
そして、夫婦はともに家庭を運営していく同士だとも。
だから、旦那さまがちょうどそういう時期ならば、高い服の割合を増やして、夫婦そろって見た目をステップアップするというのもお勧めだ。
それによって、旦那さまの仕事や交友関係に寄り添えるのなら、高い服の割合を増やすことはメリットしかない。
だがもしかすると、それは建前であって、妻にもっと綺麗になってほしいというのが旦那さまの本音という場合も大いにある。
いつの時代も男性は、愛する妻には綺麗でいてもらいたいものらしい。
そう考えると、より一層、旦那さまと並んだ時にバランスの良い高い服を選ぶと夫婦円満にもつながるのではないだろうか。
高い服安い服を組み合わせるコーデは、年齢と目的で比率を変える
高い服と安い服の組み合わせについて、書いてきた。
その正解は、年齢が上がるごとに高い服の比率を上げる、だった。
だが年齢に関係なく、上に書いたような目的のために、高い服の比率をさらに上げることも、決して損にはならない。
高い洋服があなたをより高いレベルに引っ張り上げることに繋がるからだ。
また高い洋服の比率を上げた時には、メイクで自分の顔を作り上げることも忘れてはいけない。
あまり知られていないが、メイクで美人顔になると、どんな高い服でも着こなせるからだ。
すなわち、目的に応じて、自分の見た目を利用する術を持っていること。
高い服を着るにしても安い服を着るにしても、この意識が大切ってわけ。